COPDを体験してみませんか?
呼吸器内科を受診される患者様の中には、タバコを吸われている方が少なくありません。
そうしたタバコを吸われる方に発症しやすい病気の代表格がCOPD(肺気腫)です。
そして本日、2023年11月15日は「世界COPDデー」です。
COPDは”肺の生活習慣病”
COPDはタバコが原因で発症する病気で、“肺の生活習慣病”と言われることもあります。
このCOPDの主な症状は「息切れ」です。
特に、坂道や階段をのぼるときの息切れが初期症状となることが多いです。
息切れを年齢のせいにしていませんか?
COPDは40代以上で発症することが多い病気です。
そのため坂道や階段をのぼるときに息切れを感じても、“年齢”のせいと思って放置してしまうケースがよくあります。
現在タバコを吸われている方はもちろんですが、過去に吸われていた方でも坂道で息切れを感じた場合は、“年齢”のせいにする前にまずは呼吸器内科に相談してみてください。
まずは禁煙が第一です
COPDの治療はまず禁煙することが基本です。
薬物治療では気管支拡張薬の吸入が中心となります。気管支拡張薬で息切れが良くなる方も多く、これほど楽になるならもう少し早く受診すれば良かったと言われる患者様もいます。
しかし、この記事を読まれている皆様のなかに「そんなこと言ってもタバコはなかなかやめれんし、今のところ何にも症状もないし」という方はいませんか?確かに症状がないときに「このままタバコを吸い続けたら将来的に坂道で息切れするようになるかもしれません」と言われても実感がなかなか湧かないですよね。
COPDを疑似体験してみましょう
そこで今回は「COPDを疑似体験する方法」をご紹介しようと思います。
この写真のようにストローを口にくわえて、口だけで呼吸しながら足踏みをしたり歩いたりしてみてください(鼻をつまんで実施すると、より確実かもしれません)。
どうでしょう?想像以上にしんどくないですか?
まさにこの状態がCOPDなんです。
この状態がずっと続くと思うと、「COPDにはなりたくない。タバコをやめよう。」という気持ちになりませんか?
当院では禁煙外来もおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
呼吸器専門医が禁煙指導を行う意味
近年、禁煙外来は多くの病院・クリニックで実施されていますが、僕は肺の専門家である呼吸器専門医が禁煙外来をおこなうことに意味があると考えております。
僕は以前からその想いが強かったため、禁煙に関する多くの知識を学び、日本禁煙学会認定の禁煙専門指導医も取得しました。
タバコの恐ろしさを最も知っているからこそ、しっかりした禁煙指導が可能です。また禁煙外来と並行して肺機能などをチェックし、必要時はCOPDの治療もスムーズに開始することができます。
「禁煙しよう!」と思い立ったら、ぜひ『西条すこやか内科』までご相談ください。
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長引く咳・喘息・いびき・息切れなどでお悩みの方は、東広島市西条町助実の呼吸器専門クリニック『西条すこやか内科』までお気軽にご相談ください。
西条すこやか内科
院長 奥本 穣(呼吸器専門医・禁煙専門指導医)