アレルギー科
花粉症・アレルギー性鼻炎ー 花粉症は治せる時代になりました ー
日本人の4割が花粉症と言われています。症状が強いと、集中力の低下や仕事・学業にも悪影響を及ぼします。近年は花粉症の低年齢化も進んでおり、学生の方も注意が必要です。当院では、花粉症を根本的に治療する「舌下免疫療法」を積極的におこなっております。
いまや花粉症は「国民病」
「花粉症」は花粉が原因で起こる“季節性の”アレルギー性鼻炎の総称です。
なかでも、スギ・ヒノキ・ブタクサなどの花粉が原因として有名で、スギ花粉による花粉症が最多と言われています。それぞれの花粉で飛散時期が異なり、スギ花粉は2～4月、ヒノキ花粉は3～5月、ブタクサ花粉は8～10月と言われています。いまや花粉症は“国民病”とも言われ、2019年の調査では日本人の4割以上が花粉症で悩んでいることが分かりました。花粉の飛散量も年々増加していることから今後も患者数が増えていくことが予想されています。
一方で、季節に関係なく年間を通して起こるのが“通年性の”アレルギー性鼻炎です。ハウスダストが原因としてよく知られています。ハウスダストとは家の中のちり・ほこりのことで、ダニの死骸やフン・ペットの毛・カビ・繊維のクズなどが含まれています。
症状集中力の低下や仕事・学業への影響が出ることも
主な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどです。そのほか、身体がだるい・熱っぽい・イライラする・集中力の低下などの全身の症状を伴うこともあります。また症状が強くなると、睡眠不足や仕事・学業への悪影響などにもつながることがあります。近年では花粉症の低年齢化も進んでおり、場合によってはスギの飛散時期（2～4月）と受験シーズンが重なることも考えられますので、学生の方も注意が必要です。
「花粉症」と「かぜ」の見分け方
「花粉症」・「かぜ」ともに鼻水・鼻づまり・くしゃみの症状が出るため、花粉症シーズンにこれらの症状が出た場合はどちらなのか悩まれる方も多いと思います。そういった時は、鼻水と目の症状で判断することが多いです。一般的に花粉症はサラサラとした水のような鼻水が続きますが、かぜは最初のうちはサラサラですが徐々にドロッとしてきます。また、かぜは目のかゆみの症状は伴わないことが多いです。
かぜについて
検査・診断
まずは自覚症状・発症時期・アレルギー歴・家族歴などを詳しく問診します。そして血液検査でアレルギーに関連している好酸球やIgE抗体などを測定します。また原因物質（アレルゲン）を特定するため、特異的IgE抗体の測定もおこないます。
治療花粉症は治せる時代になりました
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治療方法①対症療法
対症療法（薬剤を用いて症状を和らげる治療）が基本となります。患者様ひとりひとり症状も異なり、サラサラの鼻水が1日中続くためティッシュが手放せない方もいれば、鼻づまりが中心で口呼吸を余儀なくされる方もおられます。抗アレルギー薬だけでも多くの種類がありますので、当院では患者様の症状や生活スタイルに応じて最適な抗アレルギー薬・点鼻薬・点眼薬などを処方させていただきます。
毎年花粉症で悩んでおられる方には、花粉が飛び始める2週間ほど前から治療を開始する「初期療法」がおススメです。花粉症の症状が出る前から治療を開始することで症状が出現する時期を遅らせ、さらに症状自体も軽くすることが期待できます。早めの治療で花粉シーズンを乗り切りましょう！ -
治療方法②日常生活における対策
薬剤以外の対処法としては、洗顔・うがい・外出時のメガネやマスクの着用・帰宅時に玄関先で全身を払って部屋に花粉を持ち込まないなどが有効です。また免疫のバランスが崩れると花粉症の症状がひどくなるため、規則正しい生活と適度な運動をして、疲れ・ストレスを溜めないことも重要です。
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治療方法③アレルゲン免疫療法（舌下免疫療法）
近年では花粉症・アレルギー性鼻炎を根本的に治療できる「アレルゲン免疫療法」が注目されています。テレビやインターネットで「花粉症は治せる時代になった」などと見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか？
舌下免疫療法について
現在のところ、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法が保険適応となっており、当院では積極的に舌下免疫療法をおこなっております。