呼吸器内科

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肺がんー 最も死亡者数の多い「がん」 ー

肺がんの患者数は年々増加しています。肺がんの初期は無症状のことが多く、症状が出た時にはすでに進行していることが多いです。当院はCTを完備し、呼吸器専門クリニックとして肺がんの早期発見を目指しています。

肺がんは年々増加傾向

日本人の2人に1人が“がん”になると言われる時代です。なかでも肺がんは、すべてのがんの中で最も死亡者数の多い“がん”です。そして肺がんの患者数は年々増加しており、2019年には12万人以上が肺がんと診断されています。

原因最大の原因はタバコです

タバコを吸うと肺がんになるリスクが、男性は約5倍、女性は約4倍に上がるとされています。また禁煙をしても、禁煙後20年たたないと非喫煙者と同等のリスクには戻らないと言われています(もちろん、そのまま吸い続けた場合よりもリスクは下がるので、何歳であっても禁煙をすることはとても大切です)。さらに、近年では非喫煙者の肺がん患者様(特に女性)が年々増加しているため、非喫煙者であっても定期的な検診は重要です。

喫煙者の肺がん発症リスク(タバコを吸わない人との比較)男性約5倍・女性約4倍

症状初期の肺がんは無症状のことが多いです

初期の肺がんでは無症状の場合が多くみられます。肺がんがある程度進行すると、咳・痰(特に血痰は要注意)・体重減少・胸痛などさまざまな症状が出てきます。
しかし、肺がん以外でもこれらの症状が出ることもあり、診断が遅れてしまうこともあります。また、自覚症状が出た後ではすでに他の部位に転移しており手術が難しいケースも多いです。そのため早期診断が非常に重要な病気です。

検査CTによる肺がんの発見率はレントゲンの10倍

肺がんが疑われるときは、胸部レントゲンや胸部CTをおこないます。胸部レントゲンは検診で一般的に行われる検査ですが、心臓・血管・骨などと重なると見えづらいことが多く、小さな病変の発見が難しいことがあります。

一方、胸部CTは身体を輪切りで見る横断画像が得られるため、小さな病変をより早期に発見することが可能となります(CTによる肺がんの発見率はレントゲンの10倍程度とされています)。当院では、喫煙者の方や非喫煙者でも肺がんが疑われるケースでは胸部CTを積極的におこなっていこうと考えております。

当院は、身体に優しい低線量CT(最大75%の被ばく低減効果)を完備しており、予約なしで即日検査・即日結果説明が可能です。肺がんCT検診認定医でもある院長が丁寧に結果説明をいたします。また、健診のレントゲンで「要精密検査」判定を受けた方も当院では即日検査が可能ですので、お気軽にご相談ください。

レントゲンでは臓器などが重なったりして見えづらい部分があります。一方、CTなどでは体の断面を撮影できるので、小さな病変でも発見しやすくなっています。

診断

レントゲンやCTで肺がんを疑う病変が見つかった場合は、その病変の組織や細胞を採取し顕微鏡で悪性細胞がいるかどうか調べる必要があります。よく誤解される点なのですが、画像検査で肺がんを疑う病変が見つかった段階では「肺がん疑い」であり、診断は確定していません。診断を確定させるためには、病変の組織や細胞を採取し調べる必要があるのです。

肺がんを診断するための最も代表的な検査が「気管支鏡検査」です。気管支鏡検査は、“ファイバー”と呼ばれる細く柔らかい管を口から入れて、気管支まで進めて肺がんを診断する内視鏡検査です。基本的には胃カメラと似ており、“肺カメラ”と考えていただくとわかりやすいと思います。胃カメラは食道・胃・十二指腸を観察しますが、気管支鏡検査(肺カメラ)では気管・気管支を観察します。気管支鏡検査は基本的に2泊3日の入院が必要となるため、検査を要する場合は当院より総合病院へ紹介させていただきます。

気管支鏡検査(細く柔らかいファイバーを使用した内視鏡検査) ファイバーの直径は約3〜6mm

治療

肺がんの治療法は、がん細胞の種類・進行度・患者様の年齢や全身状態などから総合的に判断し決定します。早期の肺がんでは手術がおこなわれることが大半です。ある程度進行した肺がんでも、近年では様々な種類の薬剤が開発され、肺がんへの治療効果も良くなってきています。

緩和ケア決して終末期だけおこなうものではありません

もし体力低下などで抗がん剤治療が難しくなった場合でも、緩和ケアは“引き続き”おこないます。緩和ケアとは、痛みなどの身体の苦痛を和らげる治療のことです。特に肺がんでは骨転移などによる痛みを訴えることが多いため、モルヒネなどの医療用麻薬を積極的に使います。しかし、「モルヒネ」や「緩和ケア」などの言葉を聞くと、多くの患者様が最初は消極的な反応を示されます。

自分らしく生きるための「緩和ケア」

近年では、緩和ケアはがんの治療と並行しておこなわれています。決して終末期だけおこなうものではありません。肺がんだけでなく様々ながんの治療成績が良くなるに伴い、がん患者様の生存期間も延びています。しかし、痛みなどの苦痛があっては、その人らしい生活をこれまでのように送ることは難しいと思います。だからこそ、緩和ケアを早期に開始して、出来るだけ苦痛のない生活を送れるようにサポートする必要があるのです(その意味も込めて、冒頭の文章では「もし体力低下などで抗がん剤治療が難しくなった場合でも、緩和ケアは“引き続き”おこないます」と表現しました)。

モルヒネなどの医療用麻薬を上手に使うことで、痛みだけなく呼吸困難感も軽減させることができます。緩和ケアを早期から併用することで生存期間が延びたという報告もあるほど、近年では早期の緩和ケア介入の効果が注目されています。私は呼吸器専門医として肺がん患者様の緩和ケアを数多く経験してきましたので、何かお困りの症状などあればいつでもご相談ください。

西条すこやか内科から皆様へ

私はこれまで呼吸器内科医として長年肺がんの患者様の診療をおこなってきました。呼吸器内科が主に担当するのは進行した肺がんの患者様が中心です。40~50代の患者様も多く、その多くは定期的な検診を受けていなかった方でした。そして皆さん「毎年検診を受けていれば良かった」と後悔されていました。
当院は、呼吸器専門クリニックとして肺がんの早期発見を目指します。当院で肺がんCT検診をいちど受けてみませんか?症状が出てからではなく、無症状のうちに受けることが肺がんの早期発見には非常に大切です。

肺がんCT検診について