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高血圧

高血圧の9割は原因がはっきりしない「本態性高血圧」です(いわゆる多くの方がイメージする高血圧のことです)。遺伝的な体質・塩分の摂りすぎ・肥満・運動不足・喫煙などが原因となり発症します。
一方で、残りの1割は「二次性高血圧」という原因が特定できる高血圧とされています。その原因の1つが睡眠時無呼吸症候群です。私の経験でも睡眠時無呼吸症候群の治療をおこなうことで、降圧薬を飲むことなく血圧が正常値まで改善した方がおられます。また原発性アルドステロン症という病気が原因で高血圧となるケースも時折みられます。
当院では、ただ降圧薬を処方するだけでなく、“治せる高血圧”である「二次性高血圧」の可能性を常に念頭に置いた高血圧診療を心掛けております。

睡眠時無呼吸症候群について
塩分の摂りすぎ・運動不足・喫煙

西条すこやか内科から皆様へ

日本人の3人に1人が高血圧と言われるほど、高血圧の患者様は多いです。高血圧の自覚症状はほとんどありません。だからこそ怖いのです!そのまま放置しておくと、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血など命にかかわる大きな病気につながる可能性があります。高血圧を指摘された際は、「まぁ、いいか」と放置せず、ぜひ早めに当院にご相談ください。

糖尿病

糖尿病は血糖値を下げる働きをもつインスリンの分泌量が低下したり、働きが悪くなることで発症します。糖尿病の9割以上を占めるのが、不規則な食生活・運動不足・喫煙などの生活習慣の乱れによって起こる「2型糖尿病」です。のどの渇き・多飲多尿などの症状が出る場合もありますが、多くは自覚症状がありません。長期間血糖値が高い状態が続くと、神経・目・腎臓にも合併症を起こすことがわかっていますので、早期診断・早期治療が望ましいです。
糖尿病の診療ではHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)という過去1~2ヶ月の血糖値を反映する数値を血糖コントロールの指標とすることが多いです。当院は、HbA1cの測定を院内でおこないますので、検査当日に検査結果をお伝えすることが可能です。

糖尿病の分類 1型糖尿病・2型糖尿病・妊娠糖尿病・その他の型

西条すこやか内科から皆様へ

現在、飲み薬から注射薬まで多くの種類の糖尿病治療薬が存在します。私は総合内科専門医として多くの糖尿病患者様を診療してきました。当院では、ひとりひとりの患者様の病状や年齢、生活スタイルに合わせた適切な治療をおこなっていきますので、お気軽にご相談ください。

脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症とは、“悪玉”のLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)が基準値より多い場合、“善玉”のHDLコレステロールが基準値より少ない場合のことを指します。遺伝的な体質・食生活・運動不足・肥満などが発症に関係しています。多くが無症状であり、健診などで数値の異常を指摘され来院するケースが大半です。脂質異常症を放置すると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血など命にかかわる大きな病気につながる可能性がありますので、早期治療が望ましいです。

HDLコレステロール(増え過ぎたコレステロールを回収して肝臓へ戻す)・LDLコレステロール(肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ)

西条すこやか内科から皆様へ

脂質異常症のなかでもLDL高値が最も動脈硬化のリスクが高いと言われています。当院ではこれまでかかった病気や年齢・性別などからひとりひとりの目標の数値を設定し、生活習慣の改善とともに必要であれば薬剤も併用して、コントロールをおこないます。健診で脂質異常症を指摘された際はお気軽にご相談ください。

高尿酸血症(痛風)

尿酸値が7mg/dl以上を高尿酸血症といいます。圧倒的に男性に多い病気です(男女比は20:1)。特に30~50代の男性に発症しやすいとされています。肥満・アルコールの飲みすぎ(特にビール)・プリン体の摂りすぎ(レバー・カツオ・魚卵などに多く含まれています)・遺伝的な体質などが原因です。高尿酸血症を放置すると、痛風や尿路結石症を起こしたり、腎機能の悪化にもつながるため早期治療が望ましいです。治療としては、生活習慣の改善とともに必要であれば薬剤も併用します。

肥満・アルコールの飲みすぎ・プリン体の摂りすぎ

西条すこやか内科から皆様へ

私自身も大学時代に暴飲暴食を繰り返し高尿酸血症からの尿路結石症を起こしたことがあります。冷や汗が出るほどの痛みで、一晩中のたうち回りました(救急車を呼ぼうかと思うほどでした)。また痛風を発症すると、歩けないほどの痛みが数日続くこともあります。高尿酸血症の治療をしっかりとおこなうことで、痛風や尿路結石症は基本的に予防可能です。健診で高尿酸血症を指摘された際は、お気軽に当院にご相談ください。

帯状疱疹

帯状疱疹は、幼児期に感染した水ぼうそうのウイルスが原因で発症する皮膚の病気です。水ぼうそうが治った後も体内に長期間潜伏していたウイルスが、加齢などによる免疫力の低下で再活性化してしまうことで発症します。そのため50歳以上から増加し、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を発症するとも言われています。

最初は皮膚がピリピリと刺すような痛みを感じ、その後水ぶくれと赤い発疹が帯状に出現します。帯状疱疹は抗ウイルス薬で治療をおこない、1週間程度で症状は落ち着いてきます。
しかし、帯状疱疹の大きな問題は、帯状疱疹を起こした2割がその後も3ヶ月以上痛みが続くことです(帯状疱疹後神経痛)。そこで、現在は帯状疱疹の発症率が上がる50歳以上の方に対して帯状疱疹ワクチンの接種が勧められています。

帯状疱疹ワクチンについて
幼児期に水ぼうそうに感染→一旦治る(ウイルスはこの時も体内に潜伏しています)→加齢などによる免疫低下で再活性化

西条すこやか内科から皆様へ

帯状疱疹は80歳までに3人に1人が発症する病気です。そして帯状疱疹後神経痛を発症する方もかなり多い印象です。痛みのため自ら積極的に動かず寝たきりになってしまった方、痛みで食欲がなくなり感染症を併発してしまった方、神経痛に対するお薬で眠気を催し自宅で転倒し骨折してしまった方など数多くみてきました。しかし現在は、「帯状疱疹はワクチンで予防できる時代」です。帯状疱疹にならなければ、もちろん帯状疱疹後神経痛にもなりません!当院では、積極的に帯状疱疹ワクチンの接種をおこなっておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。