呼吸器内科
新型コロナ後遺症ー 新型コロナ発症後の息切れ・息苦しさ・咳で悩んでいませんか？ ー
5類感染症へ移行した新型コロナではありますが、依然として新型コロナ後遺症は油断のできない病気です。新型コロナ後遺症の症状としては、疲労感・倦怠感・息切れ・息苦しさ・咳・嗅覚障害・味覚障害などが代表的です。
当院は呼吸器専門クリニックとして、息切れ・息苦しさ・咳などの呼吸器症状はもちろん、頻度の高い疲労感・倦怠感を中心に診療しております。
新型コロナ発症後に4週間以上これらの症状が続く場合は、まずはいちど当院にご相談ください。
新型コロナ後遺症とは？
新型コロナウイルス感染症にかかった後、ほとんどの方は時間の経過とともに症状は改善していきます。しかし、一部の方で様々な症状が長引くことがあり、それらを「新型コロナ後遺症」と呼びます。
新型コロナ後遺症は「新型コロナ発症から3ヶ月（少なくとも2ヶ月）以上続いており、別の病気では説明できない症状」と一般的に定義されています。
学業や仕事への影響も懸念
広島県の調査では「新型コロナ感染症の罹患患者の34%で後遺症がみられ、そのうち38%は社会生活への影響まであった」と報告されています。現在では、新型コロナワクチンが国民に広まったこと（ワクチン接種者は後遺症の報告が少ないことが明らかになっています）や変異株の弱毒化など様々な要因が重なり、コロナ後遺症の患者様自体は減少していますが、依然として後遺症に苦しんでいる方も多いのが現状です。
特に10代～30代の発症割合が高いとされており、学業や仕事への影響も懸念されています。
そのため、若い世代へ「新型コロナ後遺症」という病気を周知することや、コロナ後遺症で悩んでいる方々の支援が非常に大切であると感じています。
症状・原因
疲労感・倦怠感
息切れ・息苦しさ
咳
嗅覚障害・味覚障害
抜け毛 など
主な症状は、疲労感・倦怠感・息切れ・息苦しさ・咳・嗅覚障害・味覚障害・抜け毛などが報告されています。新型コロナ後遺症の原因としては、ウイルスに感染した組織への直接的な障害や微量なウイルスによる持続感染などが考えられていますが、現在でも不明な点が多いです。
検査・診断
まずはこれまでの症状の経過を詳しく教えていただきます。そして現在の症状の原因となる別の病気が隠れていないかを血液検査・肺機能検査・胸部レントゲン・CT検査などで調べます。その結果、別の病気では説明が難しいと判断したときに、「新型コロナ後遺症」と診断します。
新型コロナ後遺症だと思っていても、実は他の病気が隠れている場合や持病が悪化して症状が出ている場合があります。1ヶ月以上も症状が持続している場合は、まずは当院にご相談ください。
治療
残念ながら、現時点では新型コロナ後遺症に決定的な薬はありません。当院では、患者様ひとりひとりの症状に応じて、漢方薬を中心とした処方をおこない、生活指導なども同時におこないます。時間の経過とともに徐々に症状が改善するケースが多く、いわゆる“日にち薬”のような側面もあるため、当院ではできるだけ症状を軽くし1日でも早く症状が良くなることを目標にサポートしていきたいと考えています。