呼吸器内科ってどんな科?(前編)
皆様は呼吸器内科にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
全国的な専門医数のデータを見ても、消化器専門医や循環器専門医と比べて呼吸器専門医の数は半分以下と非常に少ないので、あまりイメージが湧かないかもしれません。
肺の病気を診る科
簡単にいうと、呼吸器内科は”肺の病気を診る診療科”です。症状でいえば「息切れ」「咳」「痰」「ゼーゼー」「いびき」などが代表的です。普段診察をしていても「息切れ」や「咳」を訴える患者様は非常に多いため、われわれ呼吸器内科医がお役に立てる場面は意外と多いのではないかと思っています。
そこで今回から2回に分けて、「呼吸器内科はどのような病気を主に診る診療科なのか」、「どういったことをする診療科なのか」をお伝えしたいと思います。
扱う疾患が豊富
まず呼吸器内科のいちばんの特徴は、『扱う疾患が豊富』ということです。
感染症(肺炎・気管支炎・肺結核・COVID-19など)・悪性腫瘍(肺がん・悪性胸膜中皮腫など)・アレルギー(気管支喘息・花粉症など)・自己免疫疾患(関節リウマチなど)・睡眠時無呼吸症候群など多種多様な病気の診療をおこないます。
また、急性呼吸不全の人工呼吸管理や、COPD(肺気腫)や間質性肺炎の患者様の在宅酸素療法の管理も呼吸器内科医が主におこないます。
さらに、がん患者様に対する医療用麻薬を用いた緩和ケアも呼吸器内科医の得意分野です。
このように幅広い病気を診ているのが呼吸器内科医です。つまり“病気の守備範囲”が広いのです!
また肺は心臓や腎臓など全身の臓器とも密接に関係しているため、幅広い内科の知識が要求される科でもあります。そのため、日々の勉強や知識のブラッシュアップが常に欠かせない科であり、非常にやりがいがある科なのです。
呼吸器内科の魅力を語りだすと長くなってしまいますので、今回はここまでとします。
次回も引き続き呼吸器内科の特徴をお伝えしたいと思います!
後半はこちら〉〉 呼吸器内科ってどんな科?(後編)
東広島市西条町助実の内科・呼吸器内科・アレルギー科の『西条すこやか内科』は、“病気の守備範囲”が広い院長が診療しています!今後とも宜しくお願いいたします!
西条すこやか内科
院長 奥本 穣(呼吸器専門医・総合内科専門医)