肺は左右非対称
突然ですが、肺は左右非対称であることをご存じでしょうか?
一見すると肺は左右対称に見えますが、実は色々と違いがあるんです。
ちなみに当院のロゴマークが左右対称なのはデザイン上の都合なのでご容赦ください。
右肺は3つで、左肺は2つ
例えば、右の肺は上葉・中葉・下葉の3つに分かれますが、左の肺は上葉と下葉の2つです。
また大きさも右肺のほうが少し大きいです。
その理由は“心臓”です。
心臓は肺の真ん中、やや左寄りにあるので、その影響で左肺は少し小さくなっているのです。
誤嚥性肺炎が右肺に多いワケ
気管支も左右で色々と違いがあります。
この絵のように右気管支のほうが左より“太く”、“短く”、“分岐する角度が小さい”のです。
その結果、右気管支のほうが誤嚥を起こしやすくなります。そのため、誤嚥性肺炎は右肺に多いのです。
また気管支異物も同じ理由で右に多いです。
気管支異物について
せっかくなので、ここで気管支異物の話を少しだけさせてください。
気管支異物は口にしたものを誤嚥し気道に入ることで起こします。
先日報じられていた「ポップコーンを食べていた幼児が未破裂コーンを誤嚥し一時心肺停止状態となった」というニュースを記憶されている方もいるかもしれません。
ピーナッツや豆類にはご注意を
特に乳幼児ではピーナッツや豆類が原因となることが多いです。
気管支異物は、気管支炎や肺炎につながる恐れもあるため、ぜひとも4歳頃まではピーナッツや豆類は控えるようにしてあげてください。
呼吸器は奥深いです
肺は左右非対称という話、少し面白くないですか?
人体って本当に不思議なことばかりですよね。
このブログを通して少しでも肺に興味を持っていただけたら嬉しいです。
当院は呼吸器専門クリニックとして、皆様が呼吸器に興味がもてるような記事を今後も定期的に配信していきたいと思っております!
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長引く咳・喘息・いびき・息切れなどでお悩みの方は、東広島市西条町助実の呼吸器専門クリニック『西条すこやか内科』までお気軽にご相談ください。
西条すこやか内科
院長 奥本 穣(呼吸器専門医・総合内科専門医)