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各種予防接種ー 予防接種でさまざまな病気の発症・重症化リスクを軽減できます! ー

当院では肺炎球菌ワクチン・帯状疱疹ワクチン・インフルエンザワクチンなど、さまざまな予防接種をおこなっています。
ワクチンの準備に日にちがかかるものもございますので、予防接種をご希望の方は事前にご連絡をお願いいたします。

肺炎球菌ワクチン

肺炎を引き起こす細菌は数多くありますが、その中でも肺炎球菌が最も多く、重症の肺炎を引き起こしやすいと言われています。しかし、肺炎球菌ワクチンを打つことで8割ほどの肺炎球菌性肺炎を予防することができます。また、仮に肺炎球菌性肺炎にかかったとしても重症化を予防することができるため、65歳以上のすべての方に肺炎球菌ワクチンの接種が勧められています。

肺炎・誤嚥性肺炎について

現在、代表的な肺炎球菌ワクチンには「ニューモバックスNP」「プレベナー20」「キャップバックス」の3種類があります。肺炎球菌には90種類以上の型があり、それぞれのワクチンで「予防できる肺炎球菌の種類」や「予防効果が持続する期間」が異なります。

  • 肺炎球菌ワクチンの種類①ニューモバックスNP

    23種類の型に予防効果があり、広範囲に予防できるという特徴がありますが、接種から5年経過すると予防効果が大きく落ちてしまうという“弱点”があります。

  • 肺炎球菌ワクチンの種類②プレベナー20

    20種類の型に予防効果があり、1度のワクチン接種で効果が生涯持続します。

  • 肺炎球菌ワクチンの種類③キャップバックス

    21種類の型に予防効果があり、プレベナー20と同様に1度のワクチン接種で効果が生涯持続します。予防できる型が20種類のプレベナーに対し、キャップバックスは21種類と少し多いため、当院ではキャップバックスをお勧めしております。

ニューモバックスとプレベナー20・キャップバックスの違い
  ニューモバックスNP プレベナー20 キャップバックス
予防できる肺炎球菌の種類 23種類 20種類 21種類
抗体産生 あり あり あり
免疫記憶効果 なし あり あり
接種する間隔 5年空ける 1回のみ 1回のみ
予防接種の種類 定期/任意接種 任意接種 任意接種

現在、ニューモバックスNPは65歳の方が定期接種(費用の一部が公費負担)として受けることができ、それ以外の年齢の方は任意接種(全額自己負担)となっています。
そのため、まずは65歳時に必ずニューモバックスNPの定期接種を受けることをお勧めします。

より強い肺炎予防効果を得るためには、ニューモバックスNP接種後1年以上経過した時点でキャップバックスを再接種することが望ましいとされています。そのため、特にご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方には2種類の肺炎球菌ワクチンの併用を当院では積極的にご提案しております(その場合の接種スケジュールに関しては下記のイラストをご参照ください)。

ニューモバックス・キャップバックスの接種スケジュール

ニューモバックスを初めて接種する方
  • 定期接種対象者の方
    ニューモバックスを初めて接種する定期接種対象者の方のニューモバックス・キャップバックスの接種スケジュール
  • 定期接種対象外の方
    ニューモバックスを初めて接種する定期接種対象外の方のニューモバックス・キャップバックスの接種スケジュール
ニューモバックスをすでに接種された方
  • ニューモバックスをすでに接種された方のニューモバックス・キャップバックスの接種スケジュール

当院では「ニューモバックスNP」と「キャップバックス」が接種可能です。
接種スケジュールなどご不明な点がございましたらお気軽に当院までご相談ください。

ニューモバックスNP
7,800円
キャップバックス
13,500円

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、幼児期の水ぼうそう後も体内に長期間潜伏していたウイルスが、加齢などによる免疫力の低下で再活性化してしまうことで発症します。50歳以上から増加し、“80歳までに3人に1人が帯状疱疹を発症する”とも言われています。
現在、帯状疱疹の発症率が上がる50歳以上の方に対しては帯状疱疹ワクチンの接種が勧められています。

帯状疱疹について

当院の帯状疱疹ワクチンには「弱毒生水痘ワクチン」「シングリックス」の2種類があります。

  • 帯状疱疹ワクチンの種類①弱毒生水痘ワクチン

    弱毒生水痘ワクチンは1回の接種で効果は5年間持続し、発症予防効果は約70%です。

  • 帯状疱疹ワクチンの種類②シングリックス

    シングリックスは2カ月間隔で2回の接種が必要となりますが、効果は10年間持続し、発症予防効果は95%以上とされています。

  弱毒生水痘ワクチン シングリックス
種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種方法 皮下注射 筋肉注射
発症予防効果 69.8% 96.6%
接種回数 1回 2回
持続性 5年程度 10年程度
長所 費用が安い・接種回数が1回 発症予防効果が高い・
免疫が低下している方にも接種可能
短所 発症予防効果がやや劣る・
免疫が低下している方には接種できない
費用が高い・接種回数が2回・副反応がやや強い
費用 6,500円 20,000円×2回
弱毒生水痘ワクチン
6,500円
シングリックス
20,000円×2回

インフルエンザワクチン

インフルエンザは毎年12月~2月が流行のピークとされます。安静のみで治ることも多いですが、ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は重症化することもあります。インフルエンザワクチンは発症予防効果だけでなく、重症化の予防にも効果があるとされています。

当院では、10月頃からインフルエンザワクチンの予防接種を開始しています。ワクチンの予防効果が表れるまで2週間程度かかるため、出来るだけ流行時期よりも前に予防接種を受けることをお勧めします。

13歳未満のお子様の接種回数について

13歳未満のお子様は1回のワクチン接種では十分な効果が期待できないため、2回接種することが推奨されています。2回接種する場合は、接種間隔を2~4週空けることとされていますが、できれば3~4週の間隔を空けた方がより効果的と考えられています。

RSウイルスワクチン

「アレックスビー」は、RSウイルス感染症を予防するワクチンです。
RSウイルスは感染すると呼吸器系の症状を引き起こすウイルスです。乳幼児では何度も繰り返し感染することも多いありふれたウイルスですが、ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方が感染すると重症化するリスクが高いことが分かっています。我が国の60歳以上のRSウイルス感染症による入院は年間6万人以上、死亡が4000人と推定されていることからも、RSウイルス感染症を予防することの重要性をご理解いただけるかと思います。
「アレックスビー」は60歳以上で82.6%、基礎疾患がある60歳以上では94.6%の有効性が報告されています。

接種対象者は60歳以上の方です。接種回数は1回(筋肉注射)で、1回の接種で少なくとも2~3年は予防効果が持続することが期待されています(2024年時点で正確な効果持続期間のデータは出ていません)。

特に、ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は積極的なワクチン接種をご検討ください。
また、前述のように乳幼児は幼稚園・保育園などに通園している関係もあり、RSウイルス感染症を繰り返すことも多いです。そのため、乳幼児と同居されている60歳以上の方も感染リスクが高いため、RSウイルスワクチンの接種をお勧めします。

アレックスビー
25,000円

予防接種 価格一覧

肺炎球菌ワクチン(税込)

ニューモバックスNP
7,800円
キャップバックス
13,500円

帯状疱疹ワクチン(税込)

弱毒生水痘ワクチン
6,500円
シングリックス
20,000円×2回

RSウイルスワクチン(税込)

アレックスビー
25,000円

その他(税込)

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン※
30,000円
A型肝炎ワクチン
8,000円
B型肝炎ワクチン
4,500円
MR(麻しん・風しん混合)ワクチン
9,000円
麻しん(はしか)ワクチン
5,500円
風しんワクチン
5,500円
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)ワクチン
5,500円
日本脳炎ワクチン
5,000円
破傷風トキソイド
3,000円
2種混合(DT)ワクチン
4,000円
3種混合(DPT)ワクチン
5,000円
水ぼうそう(水痘)ワクチン
6,500円
インフルエンザワクチン
お問い合わせください
新型コロナワクチン
お問い合わせください

※当院のHPVワクチンは9価HPVワクチン(シルガード9)となります

ワクチンのリスク・副作用

  • 注射部位の発赤・疼痛・腫脹といった局所の副反応があります。
  • ワクチン接種後に発熱・頭痛・倦怠感などが見られることもあります。
  • いずれの症状も数日以内におさまるケースが大半です。