中国新聞の『広場』に掲載！

今朝嬉しい出来事がありました！

本日6月21日の中国新聞『広場』欄に僕の投稿が掲載されたのです。

以下が掲載された文面となります。

４月に市制施行50周年を迎えた東広島市は人口が年々増加している成長都市だ。中でも西条地区は子育て世代の転入が多く活気がある。

私はその西条で今年春、内科クリニックを開院した。多くの方に来ていただき、忙しい毎日を過ごしている。

２ヶ月がたち、乳幼児や小学生の受診が予想以上に多く、驚いている。以前から東広島市を含む広島中央医療圏は小児科医不足が課題となっていた。医師が足りているかどうかを示す「医師偏在指標」で、この医療圏は小児科医が足りていないというデータもある。

保護者からも、市内の小児科は診察予約を開始するとすぐに当日の予約がいっぱいになることも多く、困っているという声を聞く。まるで人気があるチケットの争奪戦さながらの様相だ。

子どもの体調は急に悪くなることもある。そうなると、事前に予約をしておくことは難しい。

急な子どもの診療を希望される方の受け皿としても、微力ながら地域に貢献していきたいと思っている。

家族3世代で通院できるクリニック

4月1日の開院以降、多くの患者様に来院していただき、心から感謝しております。

『西条すこやか内科』は、小さなお子様からご年配の方まで幅広い年齢の患者様を診療しております。先日、ご家族3世代で当院に通院されている患者様の診察中に嬉しい事がありました。ご家族全員が当院受診後に症状が改善したそうで、「家庭内で“すこやかファミリー”と笑っている」と感謝のお言葉を頂戴しました。当院は、“地域のかかりつけ医”として家族3世代で通院していただけるクリニックを目指しているので、このお言葉を受け非常にやりがいを感じました。

記事にもあるように、当初の予想以上に乳幼児・小学生など小さなお子様にも多く来院していただいています。お子様の場合、発熱・咳・鼻水といった風邪症状での受診も多いですが、喘息をはじめとしたアレルギー疾患の相談を受けるケースも増えています。

アレルギーマーチとは

近年、アレルギー体質のお子様が成長するにつれて、様々なアレルギーの病気を次々と発症してしまう「アレルギーマーチ」という現象が注目されています。

具体的には、乳児期は食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、2歳頃からは気管支喘息発作、6歳頃からアレルギー性鼻炎といった具合で、成長につれて次々に異なる臓器にアレルギー症状が連鎖的に出現することを「アレルギーマーチ」と呼びます。そして、“アレルギーマーチを発症・進展させないこと”がアレルギー診療では非常に重要と言われています。

アレルギー診療で大切なこと

気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患は、互いに合併することが多いのが特徴です。つまり、喘息・鼻炎・アトピーなどのアレルギー疾患を一連の病気として捉える視点が必要なのです！

しかし現在は、喘息は小児科、鼻炎は耳鼻科、アトピーは皮膚科といった具合に各診療科のクリニックで治療を受けている方が多いかと思います（もちろん症状が重度の患者様はそれぞれの専門的な治療が望ましいです）。

ただ、様々なクリニックにお子様を連れて毎月受診することは一苦労でしょう。家事・育児で日常的に忙しい子育て世代にとっては、なおさら大変に感じるのではないでしょうか。例えば、ステロイド外用剤を使い切った後も病院をなかなか受診できず、アトピーが悪化してしまった患者様などがよくいらっしゃいます。そこで当院は、内科・呼吸器内科・アレルギー科のクリニックとして、喘息・鼻炎・アトピーなどのアレルギー疾患を幅広く“トータルケア”していきたいと考えております。

「舌下免疫療法」で体質改善

当院が力を入れている「舌下免疫療法」もトータルケアのひとつです。

舌下免疫療法は、花粉症・アレルギー性鼻炎を根本的に治療できる治療法として近年注目されています。また、舌下免疫療法でアレルギー体質を改善することによって、喘息やアトピー性皮膚炎にも良い効果が出ることが期待されています。当院では、4月以降多くの患者様が舌下免疫療法を開始しておられます。

重症例には「生物学的製剤」

他にも、当院では重症気管支喘息の患者様などに「生物学的製剤」の投与もおこなっております。

生物学的製剤とはアレルギー反応の経路をブロックする注射薬です。生物学的製剤には種類がいくつかありますが、例えばデュピクセントという薬剤は喘息だけでなく、アトピー性皮膚炎にも効果が期待できる薬剤です。高額な費用がネックではありますが、大きな効果が期待できる治療法であり、患者様の病状に応じて適宜提案をしております。

長くなってしまいましたが、当院はお子様からご年配の方まで、地域の皆さまに愛され、温かみのあるクリニックを目指しています。これからも微力ながら地域医療に貢献できるように、1日1日を“全力投球”で頑張っていこうと思います。今後とも『西条すこやか内科』を宜しくお願いいたします。

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長引く咳・息切れ・喘息などでお悩みの方は、東広島市西条町助実の呼吸器専門クリニック『西条すこやか内科』までお気軽にご相談ください。

西条すこやか内科
院長　奥本　穣（呼吸器専門医・総合内科専門医）